ゆるい職場 ― 若者の不安の知られざる理由
若者はなぜ会社を辞めるか?
仕事がゆるいから辞めたい、という若者が多数存在
労働の負荷は、以下の 3 つのいずれについても減っている
量負荷 : 労働時間が長い、仕事の量が多い
質負荷 : 自分が行う業務が難しい、新しく覚えることが多い
関係負荷 : 人間関係によるストレス、上司や先輩の指導が厳しい
若者の不安は高まっている
別の会社や部署で通用しなくなるのでは?
不満解消は簡単だった (飲みに行く) が、不安解消は簡単ではない
入社前の社会的経験が増えており、新入社員の仕事観の広がりがある
社会的経験が多いほど最初の職場への評価は高い傾向
一方で、離職率も社会的経験が多いほど高い
→ 自社を高く評価して前向きに働いているからといって、定着するとは限らない
成長実感の高まりと負荷の関係
質的負荷が高まると成長実感が高まる
関係負荷が高まると成長実感が低まる
→ 関係負荷をかけずに質的負荷をかけるアプローチが必要
とはいえ、多くの場合は質的負荷と関係負荷には強い正の相関
対策
横の関係で育てる (関係負荷が低く、質的負荷が高い状況をどう作るか?)
若手社員のみ、もしくは若手社員がきわめて多いチームを作る
担う業務は漠然とした日々の業務ではなく、特定の目的及び期限のある業務とする
成果が可視化しやすい業務とする
職場の外を使う (自律的な姿勢な人ほど離職しやすい問題にどう対処するか?)
自社での仕事と、その外側の世界を行き来する
外でのアクションを自社に還元
とはいえ、社外での活動をしていると離職率が上がる
社内に外側の世界を作ってしまう